増加し続ける空き家問題
コラム
2024-05-27
タイヨーホームのホームページをご覧いただきありがとうございます。
第4回目のコラムは、もう社会問題にもなりつつある、空き家問題にタイヨーホームが鋭いメスをいれたコラムを…書きたいです。
総務省統計局の調査結果をベースにお話したいと思います。
令和5年に5年に一度日本の住宅と居住する世帯の居住状況を調べる「住宅・土地統計調査」の令和5年度版が公表されました。
日本の住宅数は増える一方ではありますが、空き家の数も過去最多を更新することに。
放置の可能性が高い空き家は全国に385万戸
調査結果によれば、総住宅数は6,502万戸と過去最多を更新。しかし、常に居住していない空き家の数も全国で900万戸となり、空き家率は13.8%に向上。日本の総人口が減少していき、少子高齢化が進む中、住宅の数が増えて空き家も増えるという悪循環が起こっています。
空き家の中には、売却予定のものもあれば貸借人の入れ替わりで空いている賃貸住宅などもあり、住むかもしれない住居が多いというのもありますが、実際には古くなった分譲マンションでの空き家が目立っていたり、古い一軒家でも空き家が多いと思われませんか?
空き家放置のリスク
例えば、ご両親が他界してしまい、遠方に住んでいる子供さんたちが相続をしたもののそのまま放置しているケースなどがあります。
この空き家状態で放置をしていくと思わぬリスクが生じるのはご存知でしょうか?
1)空き家にかかる税金は固定資産税と都市計画税
空き家となって誰も住んでいない物件でも、所有しているだけで固定資産税と都市計画税が課税されます。これは、誰かに売却したりしない限りは、ずっとかかり続ける税金です。
2)「特定空き家」に指定されてしまうと固定資産税が上がる!
家が建っている土地の場合、固定資産税・都市計画税の課税評価は軽減されていますが、「特定空き家」に指定されると、軽減措置を受けられなくなります。固定資産税・都市計画税の軽減率は、以下のとおりです。
固定資産税 | 都市計画税 | |
敷地面積 200㎡以下の部分 | 課税標準額 × 1.4% × 1/6 | 課税標準額 × 0.3% × 1/3 |
敷地面積 200㎡を超える部分 | 課税標準額 × 1.4% × 1/3 | 課税標準額 × 0.3% × 2/3 |
更地 | 課税標準額 × 1.4% | 課税標準額 × 0.3% |
特定空き家」とは、倒壊する恐れや、近隣に迷惑をかける恐れがあると自治体が判断した空き家です。
特定空き家に指定されると、軽減措置を受けられなくなり、最大で当初の税額の6倍近い税金を支払うことになる可能性があります。
3)害虫・害獣の住処に
最近では保護団体や心の優しい方が野良犬、野良猫を保護してくださる方も多くなりましたが、それでも野良猫などがいるのも事実。最近では海外からの外来種の動物も増えています。
害虫や害獣の住処となれば、糞尿の臭い問題も多くなってきます。
4)犯罪者などの温床
そんなにいないと思っていても、犯罪が街から消えないというのも事実です。犯罪者が空き家を狙って住処にしていたり、誘拐事件などの犯人の潜伏先にされたり…
5)ゴミの不法投棄など
真夜中にお隣の空き家がゴミ捨て場にされていたらどうでしょう?
生ゴミや大型ごみなどが捨てられている想像をしてみてください。
6)建物の老朽化による倒壊の恐れ
お隣の家に万一、放置した空き家が倒壊したら…
ゾッとしませんか?上記の様な様々な要因から数カ月後には倒壊する可能性があるかもしれません。
こないだ見に来た時は大丈夫だったのに…なんて思っても後の祭りです。
空き家を放置する、せざるを得ない状況等も多くあります。
空き家の放置については、所有者が見つからないなどもあります。
幼少期に過ごした住居を簡単に手放したくないなどの想いもあるとは思いますが、放置することのリスクを考えてみてはいかがでしょうか?
今回は空き家に関する社会問題に切り込みましたが、まだ続きがありますので、次回「増加し続ける空き家問題」Part.2にてさらに深堀りしていきたいと思います!
今回もお読みいただきありがとうございました!!
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